なるしすのブログ

地方の弁護士の日常を,あれこれと書くつもりのブログです。

国語辞典のススメ

 国語辞典というと、どの辞典を連想しますか。多くの人は、「広辞苑」でしょうか。あるいは、昔からずっと家にあった辞典とか、小さいころから親しんできた辞典でしょうか。実は、国語辞典にもそれぞれ個性というか特徴があり、比べてみると面白いものです。小職の今の一番のおすすめは、「明鏡国語辞典」(大修館書店)です。ちょっと前に話題になったし「新明解国語辞典」(三省堂)のように個性的過ぎず、かといって、「広辞苑」のようにあっさりしすぎず、丁寧な語釈には好感が持てます。たとえば、今、ぱっと引いてみた「虎の巻」の語釈には、「講義などの種本。また、教科書の内容を解説し、問題の解答などを書き記した安直な参考書。あんちょこ。とらかん」などとあります。手元の新明解(第4版)では、「それさえあれば、たいして・研究(勉強)しないでも、その場だけはき効果のあがる本。たね本・あんちょこの類」などとあります。頭ではわかっている言葉でも、改めて説明するとなると難しいし、こうやって解説を見ると頷いてしまいます。
国語辞典は、そのサイズゆえに、ついつい開くのが億劫になりがちですが、電子辞書だと検索も早いし、関連語に飛ぶのも一瞬ですから、これをいじり始めると時間がいくらあっても足りなくなります。電子辞書に収録されている国語辞典は、ほとんどが広辞苑で、それ以外のものを探すのは至難の業ですが、もっと利用者に選択の余地が広がればよいと思います。利用者が自分で辞書を選べるような、オーダーメイド(BTO)の電子辞書が早くできないかな。
(リンク)新明解についてのサイト
http://www.geocities.co.jp/Bookend-Soseki/3578/
id:yowitirowさんのダイアリーで紹介されていました。たいへん面白そうです。