なるしすのブログ

地方の弁護士の日常を,あれこれと書くつもりのブログです。

 徳島刑務所暴動事件で16人を起訴

 徳島刑務所の受刑者が刑務官にけがを負わせた集団暴行事件で、徳島地検は二十九日、公務執行妨害と傷害罪で、徳島刑務所が書類送検した男性受刑者二十五人のうち櫻井弘士(ひろひと)容疑者(44)=同容疑で逮捕、処分保留=ら十六人を徳島地裁に起訴、残り九人を起訴猶予処分とした。

 また、同罪で既に起訴、拘置中の鈴木篤被告(33)の訴因を変更し、傷害罪の対象となる刑務官を二人から四人とした。集団暴行事件で起訴されたのは計十七人に上り、地検の捜査は終了。受刑者らが特別公務員暴行陵虐と同陵虐致傷の疑いで刑務所医務課長(42)ら三人を訴えた告訴・告発案件は捜査を継続する。

http://www.topics.or.jp/contents.html?m1=2&m2=&NB=CORENEWS&GI=Kennai&G=&ns=news_120433375681&v=&vm=1

 新聞では「集団暴行」事件とされていますが、もともとは松岡医務課長の肛門虐待などに対する反発を契機とするものなので、単なる「暴行」とは違うニュアンスで報道してもらいたいところです。「暴動」というのがぴったりくると思います。
 さて、結局、まずは受刑者の実力行使だけがクローズアップされ、16人もの受刑者が起訴されるという展開になりました。診察中に暴れたというのならともかく、工場内での行動だけに、起訴されれば有罪になるのは避けがたい雰囲気。検察庁が公平に処理しようとするなら、少なくとも松岡医務課長も直ちに起訴すべきだとは思いますね。松岡医務課長の捜査に時間がかかるなら、その捜査を待って受刑者側の処分を決めても遅くないのでは?