なるしすのブログ

地方の弁護士の日常を,あれこれと書くつもりのブログです。

菅かそれ以外を選ぶ社会とは?

 菅首相が在任1周年を迎えたとか。こんな形で1年を終えるとは、もはや誰も想像していなかったに違いいない。今や、原発や震災の対応、マニフェストの実行ができていないことなどを根拠に、「菅じゃだめだ」論が急速に広がっている。
 日弁連だって、期待を背負って登場した宇都宮会長が、2年の任期切れ(来年4月まで)を前にして、もはや期待はずれだったとみんなの失望を集めているけど、それと似たようなところがあるかもしれない。
 しかし、今、菅じゃダメだという人たちは、それでは震災復興について、どういうスケジュールでどういう手を打とうとしているのか、終息の兆しが全く見えない原発問題について、どういう手を打ってどう被災者に人たちを救おうとしているのか、まずその青写真を示すべきだ。もちろん、それを実行するリーダーの姿とともに。
 そもそも、今の原発社会を作り、安全対策を怠ってきたのは、自民党や財界の人たちだったはずだ。その人たちが、政権に戻って、あるいは発言力を回復して、何かをやろうというのであれば、まず、自らの反省を込めて、その実現可能な青写真を速やかに明らかにする席似があるだろう。
 以前、twitterで旨いことを言う人がいた。曰く、いまのダダ漏れ放射能状態というのは、自民党がトイレにうんこをばらまいたのと同じ。そしてそれを懸命に掃除しようとしているのが民主党なのに、ばらまいた張本人の自民党が、「もっと本気で掃除しろよ」とか言って、這いつくばって掃除している民主党を蹴飛ばしているのと同じ構図だというのだ。
 もともとうんこをばらまくようなやつに、そのうんこを片付けるノウハウがあるとはとても思えないが、そうではないと主張するなら、その裏付けをしっかりと示すところから始めないと。そうでなければ、総理だけ変わっても何も変わらないことになるでしょうね。