約束の時間に早く現れるというワザ
弁護士というのは以外に出不精で、打ち合わせや交渉ごとは自分の事務所でやることが多いです。
ときどき困るのが、時間より早くやってくる人です。こちらは、「分刻み」とは言わないまでも、慌ただしいスケジュールで動いていることが多い中、想定した時間より前に来ていただくというのは、不都合なことが多いです。そもそも裁判所などに出かけていていないことも多いし、別の打ち合わせをしていたりもしますので。
もちろん、約束した時間が来ていないのであれば、こちらが焦る必要はないし、自分の依頼者であれば、事情を説明して時間まで待ってもらうこともしやすいです。
ただ、これが交渉の相手方だったりするときは、そう簡単にはいきません。相手も忙しい中、来ているわけだし、こちらが呼びつけているという弱み?もあります。
ということで、たとえ時間どおりに始まったとしても、「待たせてしまった」というちょっとした罪悪感をもった状態で交渉が始まることになります。それで交渉の中身が変わるということはまずあり得ないとしても、心理的にはそれなりの負担感があるのも事実。相手もそこまで狙っているわけではないのでしょうが・・・。