なるしすのブログ

地方の弁護士の日常を,あれこれと書くつもりのブログです。

刑事事件の記録をデジカメで謄写

 裁判の記録を閲覧することがあります。刑事事件の場合、記録は、裁判が始まる前は検察庁に保管されており、始まった後は裁判所に保管されます。刑事事件の弁護人は、それらを閲覧したり謄写したりする権利があるのですが、保管場所から持ち出すことはできません。なくなったら大変ですからね。
 謄写の場合、ほとんどの場合は備え付けのコピー機を使っていましたが、この料金がいまどきありえない1枚50円だったり、順番待ちで渋滞したりします。
 そんなとき、デジカメで記録そのものを写し取って謄写するという方法もできます。これだとコピー機の空きを待つ必要も、1枚あたり50円(ということは、仮に100枚とると5000円ですが、そうした事件はザラにあります)を払う必要もありません。最近のデジカメは、A4程度の書面なら十分にディスプレイ上で読めちゃうくらいの性能がありますから、さっと写して帰って、事務所のディスプレイでじっくり読み込む、なんてことも可能に。
 もちろん、ウィニーなどで流出するとさすがに一発で流出元もわかるでしょうから、取り扱いは厳重にする必要がありますけどね・・・。