なるしすのブログ

地方の弁護士の日常を,あれこれと書くつもりのブログです。

大分県の不正合格教師は再雇用される!

 08年度の教員採用試験で、得点改ざんにより不正に合格したとされる教員21人の採用取り消しを決めた大分県教育委員会は1日、対象者のうち現在18人が学級担任を務めていることを明らかにした。採用を取り消しても本人が希望すれば臨時講師として雇用する方針だが、多くの担任が2学期開始後早々に代わる可能性もある。

http://www.asahi.com/national/update/0902/SEB200809020001.html

 新聞で読みましたが、大分県の不正合格教師のみなさんが退職を求められています。不正があったわけだから、たとえご自身にその認識があろうとなかろうと、不正をして(されて)いた人が合格を取り消されるのは当然でしょう。もし、「知らなかった」という抗弁が通用するなら、みんな口をそろえてそういいますよ。
 疑問なのは、いったん解雇あるいは退職したとしても、希望を出せば臨時教員として雇用されることになっていると言うところ。なぜ能力が足らなかった者を臨時とはいえ再雇用するのでしょうか。きっと、名目は臨時職員だけども、ずっと「更新」されて事実上の永久雇用になりますよ。そこまでして不正合格教師を守る必要がどこにあるのでしょうか。不正措置のために不合格となってしまった人たちを優先的に雇用すべきなのではないでしょうか。
 結局、大分県教育委員会というところは、実際には不正合格者の仲間なんですねぇ。