なるしすのブログ

地方の弁護士の日常を,あれこれと書くつもりのブログです。

裁判所にもカフェを!

 午前10時の裁判が終わり、次は11時30分から裁判所そばの弁護士会で会議があります。事務所までは歩いて5分なので、普通ならいったん事務所に戻って仕事をしてもよいのですが、ちょっとさぼって近所のカフェ風のパン屋さんで休んでいます。
 裁判所の食堂は11時30分から午後1時30分までしか営業しないし、司法協会というよくわからない利権団体が営業している喫茶室も雰囲気が悪いので使うに気になれず、むしろ事務所に近いこの店に流れ着き、macbook airを広げているところです。
 これから裁判員制度が導入されると、裁判員が評議で長時間拘束されるということもあります。そんなとき、ちょっと休憩したり、あるいは評議室においしいコーヒーが届けられたりすれば、リフレッシュして充実した評議ができそうな気もしますね。スターバックスとかもうちょっと本格的な店を作れないもんでしょうか。
 先日の模擬裁判では、たったひとつの論点(被告人による被害者への暴行があったかどうか)をめぐって裁判官と裁判員の意見が鋭く対立し、なんと4時間もこう着状態の議論が続いたそうです。そして、「このままでは評議が終わらず、帰れない」と感じた裁判員が、裁判官に同調する意見に変えたという恐ろしい事態がおこりました。理屈で説得されたのではないのです。
 そうした雰囲気を変えることになるとまではいいませんが、行き詰まった評議の際にコーヒーでもあると、また、気分も変わるのではないかと思いますよ。