久々に気に入った成功本
- 作者: マーク・フォースター,青木高夫
- 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日: 2007/04/05
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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この本、なぜか最近、ブログ界でよく見かけます。ぼくは紀伊国屋のネット書店で在庫を見つけました。
「マニャーナの法則」というのは、一言で言えば、「きょう発生した仕事は明日やる」という法則です。世の中には、なんでもすぐやる系の仕事術がはやっていますが、それだと何もかもがドタバタして中途半端になってしまいがち。それに、ここでいう「明日やる」というのは、ずっと先延ばしにするという意味ではなく、「明日にはやってしまう」という積極的な意味が含まれています。電話やメール、手紙の処理も、いちいちそのたびにやってしまうのではなく、翌日にまとめて処理する。そうすることで、効率的・計画的に仕事が進められるというメリットがあります。ぼくのように、電話・メール・手紙で簡単に突発的な仕事の割り込みが生じる業界に身を置いていると、こうした著者の提唱するシステムがやたらと魅力的に見えてきます。それに弁護士という稼業は、もちろん、急ぐ仕事もあるけれど、医者や消防士のように、「今すぐ、直ちに」やらねばならないものはほとんどありません。あるとすれば、「まさに犯罪が起きている」ときか、「控訴の期限がきょうまでで」というような仕事だけ。そうした真の意味での緊急事態に対応できるゆとりを作るためにも、この「マニャーナの法則」が役に立ちそうです。
丁寧なエクササイズもついているので、間違った理解をしてしまうおそれも少なく、なかなかよくできた本だと思いました。