なるしすのブログ

地方の弁護士の日常を,あれこれと書くつもりのブログです。

弁護士の増員反対は弁護士のエゴか

 朝日新聞にそういう社説が載ったらしいですね。もちろん、そのように映るのは当然でしょう。
 でも、弁護士会で市民と接する部署にいる者の率直な感想を言えば、最近の若手の知識不足、対人関係の悪さは顕著です。
 先日も、相談窓口で、とある基本的な質問を受けた弁護士(開業1年目)が、その質問に答えられず、「わかりません」の一言ですまされたとして苦情が持ち込まれました。基本的な知識がなかったこと自体にも驚きますが、手元にある六法をみれば、即座に正解にたどり着けるのにもかかわらず、それをせず、かつ、「あとで調べて回答します」というような対応もとらなかったとか。金をもらってアドバイスをするのが僕らの仕事ですから、それを果たさないというのでは、弁護士を名乗る資格はないのではないですかね。
 もちろん、こうした弁護士は、新人のごく一部に留まるものだと信じたいですが、いよいよ粗製濫造の時代に入ってきたことだけは確か。なにかよい対策はないでしょうか。