なるしすのブログ

地方の弁護士の日常を,あれこれと書くつもりのブログです。

手紙の署名

ミスタードーナツの福袋

 日経アソシエを読んでいたら、国語学者外山滋比古先生が、昨今の年賀状には差出人の署名なく、全部が印刷で済まされていることを嘆いておられた。先生は、自分の住所などは印刷で済ませるが、自分の名前だけは自署するそうです。
 また、通常の手紙についても、せめて差出人の名前だけは自署するのが望ましいと説く人は少なくないようです。
 ぼくの場合、年賀状はもちろん、ふだん、依頼人に出す文書なども全部、氏名は印刷しています。押印もほとんどの場合は省略していて、わざわざ押すのは、紛争の相手方に出すものや公式な契約書の類だけにしています。
 このように、なんでも印刷してしまうのは、高率という点ではもっとも優れているのかもしれませんが、相手に対する温かみという点ではまったく劣っているのでしょうね。
 せめて年賀状やお礼状の場合には、外山先生に倣って差出人名を自署する方式に変更してみようと思います。