なるしすのブログ

地方の弁護士の日常を,あれこれと書くつもりのブログです。

 視察委員会の役割

 徳島刑務所視察委員会(委員長=松原健士郎弁護士)は5日、受刑者から医療面への不満が相次いでいるとし、改善を求める意見書を同刑務所に送付したことを明らかにした。同刑務所では11月中旬、受刑者二十数人が暴れ、刑務官5人が負傷する騒動があった。人権団体などは不適正な医療行為がその一因と指摘し、医務課長を告訴する準備も進めている。

 視察委は06年度に設立され、法律家や医療関係者らで構成、刑務所の視察や受刑者からの投書の管理をしている。同委員会によると、06年度は計125通の投書のうち、54通が「医療行為をカメラで監視してほしい」「拒否したい」といった医療に関する不満だった。今年度は6月時点で128通の投書があり、医療への不満が96通を占めた。

http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200712050223.html

 今日の長い会議の議題の一つはこれ。
 2003年に名古屋刑務所で刑務官が受刑者を暴行して死なせるという事件があり、その反省として、全国の刑事施設に視察委員会がおかれることになりました。委員会の役割は、記事にあるような「投書の管理」だけではなく、施設の運営全般について調査をして意見を述べることができ、所長はその意見に対して応答する義務を負っています。
 その徳島刑務所の視察委員会は、今年の春の段階で、早くも松岡医師を名指しして、問題点の指摘をしていました。しかし、刑務所は、松岡医師をかばい続け、その結果、暴動まで起きる騒ぎになっているのです。
 徳島刑務所は視察委員会を何だと思っているのでしょうか。
 それから検察庁も、名古屋刑務所事件の二の舞にならないうちに、はやくこの医師(と呼びたくもないが)を検挙したほうがいいですよ。