なるしすのブログ

地方の弁護士の日常を,あれこれと書くつもりのブログです。

美祢の民間刑務所への物資納入業者

 昨夜、NHKの地元枠での番組(なので中国地方以外には放送されていないと思われます)で、美祢の民間刑務所が地元にもたらす経済効果について扱っていました。地元に落ちる大きな税金など、過疎の町を立て直す費用として有効に使って欲しいものです。
 そこで気になったのが、刑務所への物資を納入する業者にほとんど地元業者が選ばれていないこと。食品などは3割が地元業者なのだそうですが、これはある意味、当然かもしれません。野菜など、新鮮でやすいものが地元で手にはいるのでしょう。ところが、文房具やタオルなど、生活物資については、地元業者はゼロ。入札などに負けてしまったそうです。
 そこで疑問。
1 安く手に入った物資は、安く受刑者に渡るか? 安く手に入れて高く(というか定価で)売るのであれば、地元業者を使ったほうが地域振興になってよいのでは?
2 生活物資を扱う事業者はどこか。全国の刑務所では、財団法人矯正協会という現役(!)刑務官らで組織する財団法人がほぼ独占しています。また彼らが甘い汁を吸ったのか?
 このあたりのつっこんだ報道をして欲しかったです。もっとも、こうしたマニアックな問題意識を持った人は、NHKにはいないかもしれませんが(^^;)。
公益財団法人 矯正協会