「それボク」と一緒に
- 作者: 朔立木
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2006/07/12
- メディア: 文庫
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この本の売りは、圧倒的なリアリティ。著者は現役の法律家ということですが、おそらく弁護士なのでしょう。その生態についても、それなりに正確に書かれています。σ(^^)は、この日記で、刑事司法が絶望的な状況だと繰り返し述べていますが、まさにその絶望的な状況がこのミステリからもよく伝わってくると思います。弁護側がいくつもの証拠を積み重ねて訴えても、それでも裁判所が耳を貸さないとしたら・・・。
「それボク」などで刑事裁判のあり方に興味を持ってもらった方には、もう一歩進めて考えていただく素材としても、この本を一読してもらいたいと思います。