なるしすのブログ

地方の弁護士の日常を,あれこれと書くつもりのブログです。

弁護士に残された使命

自己流釜たまうどん

 法律分野の仕事は弁護士だけではなく、司法書士さんや税理士さん、行政書士さんなど、いくつかの職業の人も担っています。
 ですが、刑事弁護だけは、弁護士しかできません。民事事件では、弁護士といえども、本人の「代理人」でしかありません。法律上、本人の「弁護活動」をできるとされているのは、刑事手続だけです。
 いいかえれば、民事事件ばかりやっている弁護士は、単なる「代理人」であり、弁護士と名乗る資格がないとはいわないまでも、その本来の姿ではないと私は考えます。
 そういえば、似たようなことを、「それボク」の中で役所広司(だったか瀬戸朝香だったか)も言っていました。
 なぜ、こんなことを書くかというと、刑事事件でパンクしそうだからです。
 現在、公判進行中の国選弁護が3件、組織犯罪処罰法で捕まっている人の被疑者弁護(起訴前弁護)が1件、当番弁護士で今日中に接見に行かなければならないのが3件、心神喪失者の医療観察法の事件が1件。合計で8件が同時進行。いやもうパニックです。
 こういうことを露骨に言うのもあれですが、刑事事件なんてもらえる費用もごくわずか。刑事事件をやらない弁護士が多いのも、当然ですね。
 それでも、弁護士でなければできない仕事をしているんだという使命感があるから、どうにかこなしているんですが・・。
 さて、そろそろ出かけないと今日中に(といっても留置場が消灯する午後9時までに)面会ができませんので。