なるしすのブログ

地方の弁護士の日常を,あれこれと書くつもりのブログです。

 刑務官の被告に死刑判決 大阪・平野の母子殺害控訴審(朝日新聞)

 大阪市平野区のマンションで02年、主婦森まゆみさん(当時28)と長男瞳真(とうま)ちゃん(同1)が殺害された事件で、殺人と現住建造物等放火の罪に問われた大阪刑務所刑務官でまゆみさんの義父だった森健充(たけみつ)被告(49)=休職中=の控訴審判決が15日、大阪高裁であった。島敏男裁判長は「結果は極めて重大。反省の態度も示しておらず、極刑はやむを得ない」と判断。森被告を無期懲役とした一審・大阪地裁判決を破棄し、求刑通り死刑を言い渡した。無罪を主張していた被告側は即日上告した。

 判決によると、森被告は02年4月14日午後、同マンションに住む息子の妻のまゆみさんの首をひもで絞めて窒息死させたうえ、瞳真ちゃんを浴槽内に沈めて殺害。その後、室内に放火した。

 島裁判長は、現場近くに残されたたばこの吸い殻の唾液(だえき)成分と森被告のDNA型が一致した▽事件当日に森被告の車と同型の車が目撃された――などの状況証拠について05年8月の一審判決と同様に「信用性が高い」と指摘。「被告以外の第三者が事件に関与したとうかがわせる証拠は認められない」と判断した。

 量刑について、恋愛感情を寄せていたまゆみさんとのささいなやり取りをきっかけに、2人の命を奪った▽犯行後、証拠隠滅のために放火した――ことなどから、「被告の刑事責任は非常に重く、更生の可能性もない」と判断した。
http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200612150040.html

 刑務官一般が粗暴だとはいいませんが、こうした報道に接したり、いろんな刑務官をみていると、むべなるかなという気がしてきます。刑務官が刑務所や拘置所に入ったら、きっと仲間意識でいろいろと便宜を図ってもらえるのでしょうね。彼らの団結力は物凄いですから。