ちょっと違った自転車本

華麗なる双輪主義 スタイルのある自転車生活

　ちまたの自転車ブーム（？）に乗って、数々の自転車本が発売されています。それらは入門用とかカタログがわりに使うにはとても便利で楽しいものばかりです。
　そんな中で、この本は、「スタイルのある自転車生活」を説いているもので、とてもおしゃれで小粋なものに仕上がっています。著者は自転車生活の隅々に、いろんなこだわりがあるようで、そのこだわりが自転車の歴史や諸外国（とくに英国）の例に基づいて披露されています。
　たとえば、自転車にはキャリア（荷台）がついているべきであると説き（「キャリアは自転車のあばら骨」）、籠のついた自転車を美しいものと考えています（「バスケット・マジック」）。通勤自転車で背広を着ると、すぐ傷んでしまうので、ブレザーとコットンのパンツがよい（「通勤エキスプレスとブレザー」）。食事は全粒のものが健康によい（「長寿食」）、などなど。
　掲載されている写真にも味わい深いものが多いので、自転車好きな方はもちろん、そうでない方もゆったりとした気分で読んでみられることをおすすめしておきますね。