村上氏逮捕
村上ファンドの村上世彰氏が逮捕されたらしい。
いつも書いていることだが、なぜ東京地検は、罪を認めていて、かつ逃亡のおそれもなさそうな人間を逮捕するのか。在宅捜査では不十分だという理由はどこにあるのか。村上世彰氏の言葉によると、昨日の時点で任意出頭に応じ、かつ、罪を認める内容の調書にもサインをしたという。それなのに、なぜ、という気がする。
日本の刑事事件では、逮捕されるとなかなか外に出られない。それでは本人や周囲も困るし、外に出たいから捜査官に迎合した供述をするという冤罪の温床にもなる。そろそろそれを改めてはどうか。
東京地検は、経済人には逮捕を持って臨むくせに、政治家はほとんど逮捕しない。橋本龍太郎もそうだし、古くはあの金丸だってそうだ。金丸などは上申書だけですんだ。だったら村上世彰だってそれでいいではないか。
昨日、ワイドショーのコメンテーターが、恐ろしいことをしゃべっていた。
曰く、汗水流して稼いだお金には価値があるが、マネーゲームのようなことで稼いだ金は価値がない。東京地検はどんどん検挙すべきだ、と。
最近のホリエモンや村上ファンド、西武鉄道などの事件を見ていると、検察もそんな考えでいるのではないかと末恐ろしくなる。マネーゲームだろうが株取引だろうが会社の経営だろうが、儲けた金は儲けた金であり、汗水流そうがどうだろうが、そこに差をもうけるべきではない。この国は共産主義国家ではない。