なるしすのブログ

地方の弁護士の日常を,あれこれと書くつもりのブログです。

 マスコミの見識

日テレの炭谷アナ、女子高生スカート内盗撮

 JR横浜駅構内で今年2月、女子高生のスカート内を隠し撮りしたとして、神奈川県警が日本テレビ炭谷宗佑アナウンサー(26)を県迷惑防止条例違反容疑で書類送検していたことが17日、分かった。炭谷アナは「申し訳ない」と容疑を認め、保土ヶ谷区検は今月2日付で起訴猶予処分とした。
(中略)
 今回の、炭谷アナの不祥事に対し、日本テレビ総合広報部は「社員のプライバシーにかかわることなのでコメントできない。当社としてすでに社員には適切な対応を取っている」と話しているが、アナウンサーの実名を明かさないまま。「対応」の具体的な内容は示さず、被害者への謝罪の言葉もなし。

 17日の昼までに通信社や民放各局がニュースで事件を報じても、同日午後3時現在、日本テレビは番組内で今回の件にまったく触れないまま。

 一般紙のネット記事では、朝日、産経、もちろん読売もみんな氏名に触れず。
 認めたり起訴猶予になったものを匿名報道するというなら、全部の報道をそうすべきであって、マスコミ関係者だからといって特別扱いをするのはどう考えても不合理。
 しかも、この日テレのコメントには開いた口がふさがらない。「社員のプライバシー」というなら、世の中の犯罪はほとんど全部そうでしょう。業務で犯罪を犯すのは、耐震偽装事件などを別にすれば、ほとんどありえない訳で。早稲田のスーフリだって学生のプライバシーだろうし、酔って刑務所長が女性を触ってもプライバシー。今後、日テレは犯罪報道をする資格はないですね。
 ついでにいうと、新聞各社は、連日のように「戸別配達を守るためには再販制度や特殊指定は維持すべき」とか、「活字文化を守れ」とかキャンペーンを繰り広げているけど、あれも激しく見苦しい。日頃は規制緩和だの談合はやめれとか、独禁法強化だとかきれいごとを言っておいて、自分の利益を守るためにはなりふり構わず。
 そのくせBROとやらは、杉田かおるがバラエティ番組で元夫をネタにしただけで意見を出したり。
 この業界は訳がわからんね。