なるしすのブログ

地方の弁護士の日常を,あれこれと書くつもりのブログです。

米食で受刑者が激やせ 「パン食認めて」と大阪弁護士会(朝日新聞)

 米を食べることができない日本人の男性受刑者(40)に、外国人には認めているパン食への変更を認めなかったのは不当な差別にあたるとして、大阪弁護士会(益田哲生会長)は15日、大阪刑務所(大阪府堺市)に「主食の変更の申し出があった場合は食習慣を具体的に考慮した上で決定することを求める」とした要望書を郵送した。

 要望書によると、02年に同刑務所に入所した男性は食事の主食の米を食べることができず、外国人受刑者に認められているパンに変えるよう求めた。しかし、刑務所側は継続的なパン食を認めず、入所から約7カ月後には体重が18キロ減少。カロリー不足などから腎臓病の一種と診断された。男性は親がパン工場に勤めていたため、子どもの頃から米を食べる習慣がなかったという。

 04年3月に男性が人権救済を申し立てたのを受け、同弁護士会人権擁護委員会が審査していた。男性は申し立て後に出所した。同弁護士会は要望書で「外国人に認めている選択権が日本人にないのは合理性がない」と指摘している。

 大阪刑務所は「要望書が届いておらずコメントできない」としている。

 きわめて稀なケースかと思いますが、こういう人にはパン食を認めてもいいのではないでしょうか。宗教上の理由で豚肉がだめとか、いろんな人がいます。管理が大変なのはよくわかりますが、外国人にはパンを出しているのですから、それほど大きな支障が生じるわけでもないと思うので。