ホリエモン逮捕に思うこと

東京地検特捜部というところは、常に世論の注目を浴びていたいところなんだと感じました。ホリエモンがしたこと自体は、多かれ少なかれ、これまでちょっとした会社なら平気で行ってきたことです。それをわざわざ証券取引法違反という大げさな罪名をつけ、しかも逮捕までして世論に存在をアピールするという、東京地検特捜部の方針には、首をかしげずにはおれません。
そもそもライブドアが一連の取引で大儲けしたとして、では、大損をしたものがいたのでしょうか。もちろん、株価が上下すれば、目論見のはずれたものは損をしますが、ライブドアの株主の場合、大体は儲けていたのではないですか。むしろ、今回の逮捕騒動で株価が下がったことによって、損害が出てしまった投資家が多いのではないかと思います。
これに対して、姉歯やヒューザーの事件においては、れっきとした被害者がいます。こちらの事件は正解が絡んでいるせいか、真相解明が遅々として進みません。特捜部は、なんだか力の入れ所を間違っているような気がします。
マスコミも、例によってヒステリー。一転して、「堀江容疑者」などと呼び、その「転落人生」を面白おかしく取り上げています。そういうマスコミこそが、ホリエモンをさんざん持ち上げ、利用し、視聴率を稼ごうとしてきたのではないですかね。彼に対するやっかみを垣間見るようで、非常に気持ちが悪いです。