なるしすのブログ

地方の弁護士の日常を,あれこれと書くつもりのブログです。

女系天皇

文藝春秋でいろいろ議論がなされているらしい。寛仁親王が、こういうことを認めると日本という国が分裂してしまうとか、国の終わりの始まりだとか発言されているようです。
ちょっとどうなのかな、という気がします。まず、皇族は国政に関与しないことになっているのですから、法律問題について、長々とご自身の意見を表明することは差し控えていただきたい。
それから、「国の分裂」とか「終わりの始まり」などということは、われわれ国民が心配するなら分かるけれども、とうの皇族本人がそういうことをいうのは、厳しいことをいえば、一つの思い上がりじゃないですかね。
そもそも、仮に女系天皇が誕生したとして、どうしてそれで国が分裂したり、国が終わりになるのかよくわからないなぁ。日本という国土があって、そこで日本語を話す民族がいる限り、天皇制のあり方がどうあっても、国としては普通に成り立っていくと思いますけど。実際に王政を廃止して共和制に移行しても普通にやっている国はドイツやフランスの例を引くまでもなくたくさんあるのですから。