小学生殺人事件の犯人は本当にペルー人か?
弁護士の職業病でしょうか。こういうニュースに接すると、東電OL殺人事件のネパール人の被告人のことを思い出します。彼は1審無罪、2審有罪となり、最高裁で有罪が確定しました。それについては、今でも冤罪ではないかという説は根強く残っています。
神様、わたしやってない!―ゴビンダさん冤罪事件 (GENJINブックレット (23))
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万一、ほかに真犯人がいて、どこかでほくそえんでいるのだとすれば、第2、第3の事件が起きないとも限りません。もちろん、冤罪であればこのペルー人にとってもたいへんなことです。
そうならないように、警察に対しては、今後、科学的な物証の裏付けをしっかりとるよう求めたいと思います。くれぐれも、日本語の不自由な容疑者に自白を迫り、自白にだけ頼ろうとする捜査をしないようにしてほしいです。
そういう意味で、捜査はまだ始まったばかりといえそうです。警察は「これで安心」というような雰囲気でいるようですが、気を抜かずに証拠固めをしてもらいたい。ほかにも真犯人がいる可能性がゼロではないということも忘れずに。