なるしすのブログ

地方の弁護士の日常を,あれこれと書くつもりのブログです。

 専門家はタチが悪い?〜「シンプル」で仕事が変わる! より

「シンプル」で仕事が変わる!―ビジネスを成功に導く7つの常識

「シンプル」で仕事が変わる!―ビジネスを成功に導く7つの常識

 この本は、ちょっと固い(ハードカバーという意味ではなく、内容のことです)感じで、自分の趣味とはややずれていた本でした。ですが、再読するうちに、興味深い箇所があったので、思わず紹介。

 医者、弁護士、ソフトウェア技術者は最もタチが悪いと思われていますが、それは自分のほうがよく知っているのだから任せておけばいい、という態度をとる人が多いからでしょう。自分の専門分野の難解な用語を使って(多くの場合、相手を見下すように)話し、それで相手を黙らせようとするのです。(中略)いつものことですが、とくに弁護士やソフトウェア技術者の場合、「時間がかかるのだ。理由は聞かないことだ。ともかく、かかるのだから」といった態度をとります。
(中略)あなたには物事の段取りについて質問する権利があります。特に弁護士やソフトウェア技術者を相手にしているときはそうです。次に何が起こるのか? いま言ったことはどういう意味か? シンプルな言葉で言い直すとどういうことか? 誰が何をしているのか? なぜそんなに時間がかかるのか?(中略)頭の中にはっきりどうなっているかが描けるまで、この質問を続けていきましょう。
(94頁以下)

 洋の東西を問わないようです。「なぜそんなに時間がかかるのか?」なんて最も聞かれたくない質問のひとつです(^^;)。