マルチまがい商法

　先日、某公共団体の無料相談に、マルチまがい商法にはまりかけている女性が相談に来られました。この女性が積極的に相談にきたというよりは、心配している親戚のおばさんが無理やり引っ張ってきたという感じでした。
　彼女が勧誘を受けているという組織の概要を聞き、パンフレットも見せてもらったのですが、もう典型的なマルチまがい商法でした。インターネット端末とファクスがくっついたような機械を何十万円も出して買い、それをまた他人に勧め、他人が購入するとその売り上げの一部が自分にも入っていくというシステム。どうみても、その機器はNTTのLモードという超不人気サービスのぱくりにしかみえないし、そんな機械に高い価値がないことは明らか。それでも、その女性は、「たしかに機械の原価はそれなりに低いかもしれないが、払うお金は機械の代金そのものではなく、今後の事業資金でもある。この資金を元手に大きなネットワークを作り上げていくのだ・・」と、もう典型的なネットワークビジネスのノリ。
　こうなるともうひとつの洗脳状態で、「こういう事業は必ず破たんするから、そのときあなたは誘った人に対する加害者にもなってしまうよ」というようなことをしゃべりましたが、もともと失敗することなんて考えていないので馬耳東風って感じでした。
　思いっきり無力感・・・onz。