だれが「本」を殺すのか
- 作者: 佐野眞一
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2004/05
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 6回
- この商品を含むブログ (60件) を見る
本の流通などに多大な問題点があることは良く分かりました。
ただ、本を書く側、売る側の論理が中心で、ブックオフや図書館の存在を悪者視しているように見えるところは気になりました。
ブックオフで安く買ったり図書館で買ってざっと読むだけで十分な本が、残念ながら多いのも事実だからです。逆に、図書館で借りてみて、いい本だったので新しいものを書店で買い直したこともしばしばです。なので、図書館にはもっと頑張って欲しいくらいです。もっとも、「ベストセラーを何冊も入れるくらいなら、その予算で別の貴重な文献を買え」という個所(これはかのリンボウ博士の意見らしいですが)には激しく同意しました。一図書館に一冊で十分ですよ。