なるしすのブログ

地方の弁護士の日常を,あれこれと書くつもりのブログです。

 日付を書く

 ゲーテは、詩を作ったとき、どの詩の下にも、いつ作ったかという日付を書いていたそうです。それが心の状態を示す日記として役立ち、大変重要だ、と説いています。
 齋藤孝さんの「座右のゲーテ」(光文社新書 座右のゲーテ -壁に突き当たったとき開く本 (光文社新書))という本に出てきます。自分が行動し走り去っていくプロセスに日付を入れることで、プロセスを記録として残し、その一瞬を唯一無二のものとして実感することができると主張しています。
 このはてなダイアリーも、まさしく日々の記録です。自分でも、もう最初のころの日記には何をかいたのか忘れていますし、読み返してみると、恥ずかしさの方が大きいながら、やはり何がしか参考になることを書いているものです。
 そういう行動や思考の記録を残せ、しかも後から自在に検索・参照ができること、しかも他のみなさんから、コメントもいただけ、それも後で見返すことができるというのは、まさにゲーテの時代にはあり得なかったシステムであり、プロセスの記録という意味では、大変優れたものだと思います。
 僕が書いていることの大半は、日常生活で感じるぼやきのレベルにとどまっているものですが、こうしてメッセージを少しずつでも残し、これを折に触れて振り返っていくことで、少しでも成長し続けることができればと、柄にもないことを考えてしまいます。
 ところで、話が突然飛びますが、palmのメモ帳も、きちんと日付を入れて管理しておきたいと思います。いま使っている置き換えアプリの「P's memo」には、ワンタッチで日付や時刻を挿入できる機能があります。そして、キーボードつきのマシンであるTungstenCでは、この挿入をワンキーで行うことができるので、とても使い勝手がいいです。ますます普通の(キーボードのない)マシンには戻れなくなってしまいそうです。