なるしすのブログ

地方の弁護士の日常を,あれこれと書くつもりのブログです。

 無線LANの犯罪悪用確認 迫られる安全対策(朝日新聞)

http://www.asahi.com/national/update/0609/022.html

 東京都調布市の私立大学職員(47)は5月、不正アクセス禁止法違反容疑で警視庁に逮捕された。勤務先の大学に嫌がらせをするため、昨年10〜12月に100回以上、大学のサーバーへの侵入を繰り返した疑いが持たれている。
 調べたところ、うち1回は同市内の路上に止めた自分の車内で、無線LAN用のアダプターを付けたパソコンを操作し、数十メートル離れた会社役員(33)の自宅にある無線LANの送受信装置を通じて無断でネットに接続、大学のサーバーに不正アクセスしていた。

 ということのようで、捕まって良かったです。
 考えると恐ろしいのは、

 職員が会社役員になりすまして接続した形になり、侵入された大学のサーバーには無断利用された役員名義での接続履歴しか残らなかった。職員は「実際に入れるかどうか試してみた」と供述している。
 この事件では、自宅や勤務先のパソコンからも侵入を繰り返したため職員が特定された。捜査幹部は「無線LANの無断利用だけだと、特定するのは難しい」と打ち明ける。

 との部分です。職員氏がヘマをしてつかまらなかったら、会社役員の方が疑われたのではないですかね。そうなると、どうやって自分の疑いを晴らせばよいのでしょうか。クラッキングのたぐいだと、スキルがなければ疑われずに済みそうですが、winnyとかで違法ファイルをやりとりしたとかいう容疑だと、潔白の証明が難しそうです。「winnyなんか使っていません」とかいっても、ネットランナーでも講読していたとすれば、全然信用してもらえそうにないですし。
 ということなので、みなさん、我が身のためにも無線LANのセキュリティをしっかりしておいた方がよさそうです。