なるしすのブログ

地方の弁護士の日常を,あれこれと書くつもりのブログです。

電子書籍

綿矢りささんの「蹴りたい背中」がダントツの一位とか。彼女の作品は、実は本屋でぱらぱらとめくっただけですが、なかなか繊細そうな表現が多く、小説だなあ、という感じでした。最近は、こういう、小説らしい小説というか、行間を読ませる読み物が少なくなってきたように思います。頁をめくるたびにちょっと余韻に浸ったり、主人公や著者の息づかいが伝わってくるような、そういう作品に出会うのが楽しみです。同じ芥川賞を受賞した吉田修一の「パーク・ライフ」などは、個人的にはたいへん好きな作品です。
でも、こういった丁寧に書かれた作品は、電子書籍ではなくハードカバーで丁寧に読みたいです。