なるしすのブログ

地方の弁護士の日常を,あれこれと書くつもりのブログです。

土地境界画定へ第三者委、法務局に設置(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031125-00000006-yom-pol
 いや〜、境界の事件ほど根が深く、また延々と続く争いのもとになるものはないですね。境界についてははっきりとした標識があることは少ないから、おのずと泥仕合になりやすいし、先祖伝来の土地、という意識がお互いの譲歩を困難にしています。代理人としては、誤解を恐れずにいえば、境界の事件はやりたくない事件のトップに近いと思います。境界の事件が好き、という弁護士に会ったことはないですね。
 それはそうと、この記事のように、裁判外の紛争解決手段(ADR)の選択肢が増えるのは歓迎すべきことです。ですが、裁判所よりこの委員会の方を利用するという当事者は、少ないのではないでしょうか。