なるしすのブログ

地方の弁護士の日常を,あれこれと書くつもりのブログです。

このところ、紙の手帳をどうするかを考え、実際に来年用を買った。しかし、予定を立てるときにまず手元で参照するのは、palmの予定表になるだろう。小職は、標準の予定表の置き換えアプリであるKsDatebookを使わせてもらっている。
 弁護士の場合、予定が入るのは、法廷であることが多い。つまり、次回の裁判の日を決めるのに、裁判官や相手の弁護士と都合を確認するのだ。その場合、前後の予定をよく見通してから予定を組まないと、思わぬ事態となる。たとえば、出張の翌日に証人尋問の予定を入れてしまうと、ただでさえ忙しい出張前に、証人との打ち合わせをしなければならなくなるし、出張時も尋問のことが気になってしまうだろう。同様に、尋問が続くのも辛いし、重要な書面を書かねばならない締め切り前に、出張がくるのもまずい。
 このように、予定を入れる際には、前後の見通しがよいツールを使うのが不可欠である。また、法廷でもたもたするようでは、顰蹙を買うので、さっと確認することも大切だ。見通しのよさでは、超整理手帳もよいが、質が悪いのと、時期によっては見通しが悪くなるという構成に難がある。
 この点、KsDatebookでは、月間表示で毎日の予定が一部ではあるが表示されるし、日付をタッチするだけで、その日の詳細表示があらわれ、また月間表示に戻ったりなど、自在性がある。また、clieに標準添付されているatokを使うと、最初の一文字を入れるだけで、過去の入力履歴から入力が可能となるので、予定をメモするのも簡単である。
 このようなことから、ここ2年ほど、palmで予定を入れているが、おおきな不都合はない。事務所に戻れば、palm desktopとシンクロさせることができるのもよい。依頼人から、明日の予定をキャンセルして、3日後にしたいという依頼があっても、ドラッグ&ドロップで容易に予定を移動できる。紙ではこのようにはいかない。
 したがって、紙の手帳は、あくまでも、1週間の予定を見ながら仕事を割り振っていく作業や、1日の予定を立てることに使いたいのだ。