なるしすのブログ

地方の弁護士の日常を,あれこれと書くつもりのブログです。

宮本政於「お役所の掟」(講談社文庫 ISBN:4062562057)
厚生省の課長で医師であった著者が、官僚社会の裏を暴き、当時、ベストセラーとなった。著者によれば、入省早々にいじめを受け、前任者と違うことをしようとするとことごとく圧力がかかったとのこと。小職にはお役所に勤めた経験はないが、司法研修所や修習生時代の裁判所・検察庁での修習の合間にみた役所の雰囲気は、著者がいうほどではないにしても、やはり同様の前例主義などがはびこっていた。著者が現時点で亡くなっていることは、やはり残念。(★3つ)